「派遣」をキーワードに語りましょう!

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自衛隊のイラク派遣を振り返る

「派遣」と聞けば、どうしても派遣社員や派遣切りといった雇用問題のことばかり、考えてしまいがちですが、ここではちょっと真面目に、自衛隊のイラク派遣を振り返ってみたいと思います。

2003年3月19日、イラク武装解除問題の進展義務違反を大義名分に、アメリカを中心とした有志連合がイラクに攻め込み、イラク戦争が勃発しました。同年5月に正規軍同士の戦闘が終了してからも、ゲリラによる攻撃、テロリストによる無差別テロは後を絶たず、イラク国内の治安の悪化が問題になりました。そんな中、イラクの国家再建支援を目的として、日本の自衛隊がイラクへ派遣されることになったのです。自衛隊のイラクへの派遣は、2003年12月から今年2009年2月まで行われました。

自衛隊のイラク派遣に際して、日本国内でいちばん問題になったのは「非戦闘地域」の定義でした。憲法で戦争を放棄している日本の自衛隊の活動は、非戦闘地域における人道復興支援と安全確保支援に限定されましたが、ある地域を「将来に渡って戦闘行為が行われない地域」と認定し、断言できる人間など何処にもいません。そのため非戦闘地域の定義をめぐって、国会でも論議が繰り返されました。

イラクに派遣された自衛隊は、飲料水不足が深刻な地域に赴き、宿営地内で浄化した用水路の水を、地元の給水車に供給しました。また公共施設の修理、医療技術の指導といった、日本の技術を活かした貢献活動に従事しました。